若手社員には多様なキャリアステップを歩ませることで、視野の広さや考える力を養って貰いたいと考えています。特に、当社は小売業の中でも生活に欠かせない食料品の販売が事業の中心となっていることもあり、敢えて何か考えて行動を起こさずとも、ある程度店舗を上手く運営できてしまう側面があります。そのため、「本当に求められていること」を先回りして考える姿勢がなければ、店舗、ひいては会社の発展を臨むことはできません。
新入社員は、鮮度や発注数の管理・売上の予測といったように、スーパーマーケットの基本である、傷みやすい食材を売ることの難しさを学んでほしいという想いのもと、まず店舗で生鮮の業務に就くことが通例となっています。しかし、それはあくまでも多様な仕事の中の一分野に過ぎません。「生鮮食品一筋」という、プロフェッショナルな一方でつぶしのきかない人材となるよりは、店舗と本社の双方の業務を体験し、接客・買付・マネジメント等々、幅広い知識を持った人材を育てていきたいと考えています。
「最近の若者は」とはいつの時代も言われる言葉ですが、近年当社に入社した若手社員に限って言えば、自己主張が控えめな傾向にあることに、若干の物足りなさがあるのは事実です。しかし、明確な目標を立てることさえできれば、それに向かい真面目に業務を遂行する姿勢や能力は非常に優れていると感じています。
刻々と変わる市場ニーズに遅れずに対応していくためには、時代の変化に敏感な若手の力が不可欠です。若い皆さまには、「リアル店舗での物販」という基本を受け継ぎつつ、新たなことにチャレンジするパワーと仕事への誠実さを兼ね備えた人材となっていただきたいと考えています。